私は韓国で数年間大学の教員として働いてきた。
科目は「日本語」である。
大学の教員は授業が一週間に約15時間ほどあり、それ以外は自由ではあった。
しかし、授業以外の学校の業務がかなり多かった。
国際交流の業務だ。
これは私の適性にはあっていた。
私は民間外交としての役割や使命感に価値を感じていた。
それゆえか、多くの実績を生みまた、評価もある程度受けることができた
と自負している。
留学生の管理、韓国学生の留学、就職、編入。
さらに、通訳や翻訳と
目まぐるしい日々は続いた。
それはいわゆる
教育と同時に業務もこなさなければならない、ある面過酷なものでもあった。
若かったからこなすことができたともいえる。
それほど不平や不満はなかった。
考える時間の余裕もなかったのかもしれない。
そんな中、ほとんど自分の時間をとることは
意識的にかつ計画的にしないと難しかった。
いやそこで、多くの時間管理や自己管理を身につけたと思う。
そしてその経験が今の私を作っている。
その職場で10年間働いた。そして、ある程度の実績や信頼も得られた。
しかし、常に心のどこかに、
このままで、ある組織だけの中で
活動していてもいいのだろうか。
そして、若い学生だけを相手にしていていいのだろうか。
もっと、色々な人々と関わらないといけないのでは
さらに、ある種の授業のマンネリ化もあった。毎学期同じ科目を教えていたこともある。
正直学生は授業にそれほど熱心ではない。
就職のために、ただ単位だけがほしいという学生が大半であった。
これは韓国も日本も同じであろう。
そんな中、私の熱意も徐々に冷めていった。
その原因があるとしたら、教えるや業務という「出力」だけが毎日繰り返されるという点、
そして、自分から主体的に何かを生み出し、創造する価値提供が少なくなったからという点を
分析できる。
最近時間に余裕ができ、日本語の教育のマンツーマンの指導をするオファーが増えた。
ほとんどが、大手のの管理職の人々である。
なぜか、非常にやりがいを感じることができた。
少ない報酬ではあったが、それなりに楽しい時間であった。
そして、刺激があった。
大勢の学生に毎日同じものを教えるよりは、
色々な話題をもって、知性を活用しながら、高度な会話をしていく。
そんなとき、
私の「起業」を思いついた。
私ができる、ビジネス。をしたい。
私ができる範囲で。すぐに今の職は続けながら、「副業」をこなす。
生活があるていど保障されつつ、自分の「事業」を展開するのだ。
次に行った作業は
私の適性は何か。何ができるか。を考えることだった。
これはかなり時間を要した。紙やノートの書き出すことの作業。
そんな中、自分をみつめることをした。
私は常に何をしてきたのか。
何をすれば楽しいのか
やりがいや 生き甲斐をもてるのか。
後悔しない人生を歩みたい。
それは
私が習慣的にしていること。をまず考えた。
そんな中次のことが思いついた。
自己管理や読書、そして研究。
私は研究となると、あまり疲れを感じない。
研究は博士論文から続いているもので、主には日本の古典である。
古典を読んだり、文化論や民俗学などが好きであった。
歴史も好きで、それに関連する本もよく読んでいた。
そして小説。
学生時代から「本屋」に行く、習慣があった。本から多くの「知恵」を得ることができる。
そして、その読書の間は集中できる。
これが「癒し」でもあった。
時間あれば、本屋に足を運んだ。
今もそうだ。
韓国にいても、週末はよく大手の本屋に行く。
それはだれにも強制されることなく、自然と行うもの。
そんな、自然と毎日、毎週行っているものってると思う。
だれにもあると思う。
私の場合は、「本」であり、「知性」が価値観であった。
知的なところからアプローチしていこう。
そして、「学び」ながら、ビジネスができること。
学びという「入力」があること。を前提に考えた。
さらに、幼いころから、作ることや絵を描くことなど
創作活動が好きであった。プラモデルもその一つだ。
嫌いなことがあった。これも我々がかならず、行うことの作業だと思う。
好きなことは何かを考えることは多い。
しかし、嫌いなこと。これを考えて逆のことを行えばいい。
私にとって嫌いなことは、あった。
それは
「人に強いられて」やらされることだ。
だった。
その反対は何か。
それは
自分から主体的にできること。なのである。
そう。私は主体的に、自発的に、自分から物事を作り出し、作業をし、研究をする。
そんなタイプの人間なのだ。
結局何をするのか
その答えは、「私のビジネス」を持つことであった。何でもいい。
知性や知識のインプット、経験、学びなどの要素を絡めること。
これらをビジネスにするのだ。
そして私はこの要素を複合した「副業」を決心した。
知的に学びながらできる「副業」である。
その手段として
ブログ
ユーチューブ
電子書籍
など、今は自分自らの趣味や知識を動員して、起業できる。そんな時代だ。
またオンライン教材にも取り組むことができる。
そしてだれもが、先生になることができる。
今まで現場で教えてきた経験をもとに、オンラインで「先生」となる。
これは、資格などなくても、できることではないだろうか。
みなさんも一度、自分と特性を洗い出し、
そして
今まで培った知識や経験を活用して、教育というマネージメントを始めませんか。


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